薬でコレステロールを下げたい…すぐに買えないのか。
薬の副作用が気になる…。
このページでは以下のことをまとめています。
コレステロールを下げる薬タイプは3つ
- 病院で処方される薬(医療用医薬品)
- 市販薬(一般用医薬品)
- 漢方薬
大きく3つのタイプがあります。
病院で処方される薬(医療用医薬品)
コレステロールを下げる薬として、市販薬と比べて効果の高い、病院で処方される薬があります。
ただ、コレステロールを下がりすぎてしまうことや重い副作用のあるものもあり、医師としっかり相談する必要があります。
市販薬(一般用医薬品)
コレステロール値を改善する市販薬は数多く販売されています。
病院で処方されるものと成分が異なったり効果自体が抑えられています。
薬の安全性に対する注意度から「第1類医薬品」「第2類医薬品 」「第3類医薬品」に分類されています。
第3類医薬品は、ドラッグストアだけでなく、ネットショップでも購入することが出来ます。
漢方薬
病院で処方されるコレステロールを下げる薬に比べ、自然の草や木といった植物が原料の生薬を含む漢方薬は副作用の心配もないといわれ注目を集めています。
漢方薬は、薬剤師などの処方が必要で、体力がある、体力がない、血圧が高い、胃腸の調子が悪い、脂肪が多いなどの体質に合わせて処方されます。
病院で処方される薬【主な薬と副作用】
病院で処方されるものは、以下のものがあります。
HMG-CoA還元酵素阻害薬(高脂血症治療薬)
肝臓にてコレステロール生合成で必要とされるHMG-CoA還元酵素を阻害することで、血液中のコレステロール値を低下させる薬です。
通常、高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症の治療に用いられます。
主な薬として、クレストール錠、リピトール錠、リバロ錠などがあげられます。
主な副作用として、腹痛・発疹・倦怠感などの可能性があります。
小腸コレステロールトランスポーター阻害薬(脂質異常症治療薬)
小腸壁細胞にあるタンパク質を介してコレステロールおよび植物ステロールの吸収を阻害し、肝臓のコレステロール含量を低下させ、血液中のコレステロールを低下させます。
主な薬として、ゼチーア錠があげられます。
主な副作用として、便秘、発疹、下痢、腹痛などの可能性があります。
フィブラート系薬剤(高脂血症治療薬)
肝臓での中性脂肪やコレステロール合成を抑制し、また、血液中のコレステロールの代謝回転を改善して、血液中の中性脂肪やコレステロールを低下させます。
通常、高脂質血症の治療に用いられます。
主な薬として、リポクリン錠・ベザリップ錠・リピディル錠があげられます。
主な副作用として、発疹、悪心・嘔吐、腹痛、下痢、そう痒などの可能性があります。
市販薬【ドラッグストアやネットで買える】
久光製薬 コレストン
血清高コレステロールを改善し、また、血清高コレステロールに伴う末梢血行障害(手足の冷え・しびれ)を緩和する第3類医薬品です。
「大豆油不けん化物」「パンテチン」「天然型ビタミンE」の3つの有効成分を配合。
大豆由来成分の「大豆油不けん化物」が腸管からの余分なコレステロールの吸収を抑制し、排泄を促します。
「パンテチン」は、肝臓におけるコレステロールの代謝を改善します。LDL(悪玉)コレステロールの分解を促し、またHDL(善玉)コレステロールを増加させ、血液中の余分なコレステロールをとり、血管壁への沈着を抑えます。
「天然型ビタミンE(酢酸d‐α‐トコフェロール)」は過酸化脂質の生成を抑え、血流をスムーズにし、末梢血行障害(手足の冷え・しびれ)を緩和します。
服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があります。
直ちに服用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者にご相談ください。
消化器 : 悪心、胃部不快感、胸やけ、食欲不振、腹痛
ピップ ヘルスオイル
動脈硬化症の予防、高コレステロール血症を改善する第3類医薬品です。
「トコフェロール酢酸エステル」「ジパルミチン酸ピリドキシン」「カルバゾクロム」「混合植物油」の4つの有効成分を配合。
この4種類の有効成分が悪玉コレステロールを低下させ、動脈硬化症の予防に相乗的な効果があります。
服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があります。
直ちに服用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者にご相談ください。
消化器 : 吐き気、胃部不快感、胸やけ
シオノギ製薬 ローカスタEX
血清高コレステロールを改善する第3類医薬品です。
「パンテチン」「ソイステロール」「天然型ビタミンE」の3つの有効成分を配合。
「パンテチン」の働きによって脂質代謝を改善し、血中の総コレステロールを減少させます。
また「ソイステロール」が、コレステロールの腸管からの吸収を阻害し、体外への排泄を促します。
さらに、「天然型ビタミンE」が、血管に障害を与える過酸化脂質の増加を抑え、末消の血行をよくします。
ローカスタEXは、これらの成分に加えて、ポリフェノールの一種でソバに多く含まれ、血管を丈夫にするルチンと、血管を正常に保つビタミンB6を配合しています。
服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があります。
直ちに服用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者にご相談ください。
消化器・・・吐き気、胃部不快感、胸やけ、食欲不振、腹痛
漢方薬【植物が原料の生薬】
- 大柴胡湯(だいさいことう)
- 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
- 桃核承気湯(とうがくじょうきとう)
- 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
漢方薬の生薬は成分そのものがコレステロールを低下させるものや、コレステロールの合成や善玉と悪玉のバランスを調整する肝臓の働きを高めたり、巡りをスムーズにするものがあります。
配合されている生薬としては、丹参・紅花・田七人参・米紅麹などがあり、血中コレステロールを低下させる働きや、滞りがちな巡りをスムーズにしてくれます。
近年ではこうした漢方薬に配合されている生薬の成分を含んだサプリメントなどもあり、コレステロール値が心配になってきた人はそちらから始める人も多いです。
コレステロールのサプリについて
コレステロールのサプリについてはこちらのページで紹介しています。
コレステロールが高いなら飲むべきサプリ【おすすめ5選】